介護・福祉タクシー事業は他の一般タクシー事業とくらべ特殊な事業のため一般タクシー事業にはない様々なメリットがあります。

営業は完全予約制

介護・福祉タクシー事業は、一般タクシー事業のように街中を流したりタクシー乗り場に待機してお客さんを乗せると言った営業スタイルは認められておらず、完全予約制となっています。

これは一見デメリットに見えますが、逆にメリットとなっています。

お客さんを求めて街中を走り回らなくて良いため、燃料費や車両の消耗が起こらず経費が少なくなります。そしてドライバーの疲労軽減にもなります。

また完全予約制のため、事前に1日のスケジュールを組むことができますので、無駄な空き時間が少なく効率の良い営業ができます。

お客さんはドライバーにつく

介護・福祉タクシーは車いすの補助や乗降、固定といった作業が発生しますので、お客様との接触が多少なりとも発生します。

先程述べたように、介護・福祉タクシーは完全予約制となっています。 そのため、ドライバーは毎回同じ人が来ることになります。

通常のタクシーのようにどんなドライバーが来るのかわからないよりも、自分の気に入ったドライバーが来てくれるほうが利用者にとっても大変なメリットとなります。

そのため、他の業者との競争は価格よりもサービスの質となりやすく、ドライバーをたくさん抱えた大手よりもいつも同じ人が来てくれ小回りの効く小規模事業者が好まれる傾向にあります。

長時間労働になりにくい

介護・福祉タクシーは病院・介護・リハビリ施設への往復が主な運送となります。

この性質上、夕方には主な運送が終わってしまい、通常のタクシーのような夜間~深夜の運送はありません。

2倍の運賃が見込める

先にご説明した通り、 介護・福祉タクシーは病院・介護・リハビリ施設への往復が主な運送となります。

この性質上、ほぼ確実に1回の予約で往路と復路の2回の運送が発生します。

経営の軌道に載せやすい

介護・福祉タクシーは病院・介護・リハビリ施設への往復が主な運送となるため、営業をかける範囲がぐっと絞り込め効率的な営業活動が可能です。

また、 完全予約制ですのでどうしても予約かぶりで断らざるを得ないお客様が発生します。

そのため近隣同業他社へ挨拶をして連携を取れる体制を作ればその断らざるをえないお客様を紹介していただけることが多いです。

こいうった、比較的容易に開拓しやすい販路があるため、最初期での経営の安定化がしやす商売となっています。